ゲーミングデバイスのRazerがアーケードスティック初参入! 触り心地は?:TGS2011
ゲーミングマウスやゲーミングキーボードなどでおなじみ、Razerがアーケードスティックを展示中。実際に触って試してみた。
ゲーマー向けの高性能なマウスやキーボードなど、様々なゲーミングデバイスを扱うRazerのブースでは、現在開発中という、Xbox 360/PC用アーケードスティックを触ることができた。
Razerとしては初のアーケードスティックだが、触ってみると、とても参入第1弾とは思えないほどしっかりとした作り。他社のアーケードスティックをよく研究しつつ、なおかつ「アーケードに近づけるのも大事だが、それだけにとらわれることなく、家庭用ならではの究極のスティックを目指す」という信念とコンセプトを持って開発されているという。
機能面では、天板面に1レバー+8ボタン、さらに側面にスタート、セレクトの2ボタンを搭載。スタート、セレクトを側面に持ってきたのは、対戦中にうっかり押してしまうのを防ぐための配慮だろう。そのほか左上には、Xbox 360のホームボタンと、ターボ設定ボタン、不要なボタン(スタート、セレクトなど)をロックするためのスイッチ、レバーを左スティック/右スティック/デジタルパッドのいずれかに切り替えるためのスイッチも確認できた。
ユニークな点としては、手前のスイッチを押すと天板がカパッと開き、パーツ交換やメンテナンスを簡単に行えるようになっている。デフォルトのパーツはサンワ電子製とのことだが、例えばレバーはセイミツ製にしたい、といった場合も簡単に交換が可能だ。交換用の予備ボタンや、持ち運び時にケーブル類を収納しておくためのスペースがあるのもうれしい配慮と言える。
また本体底面は、Razerのマウスパッドなどと同じ滑り止め加工がされており、机やテーブルに置くだけでピタリと固定される。多少の操作ではビクともしないため、最初は展示用に固定してあるのかと思ってしまったほどだ。出っ張りのないフラットなデザインも、膝の上などに置いて使う場合に痛くならないようにとの配慮からだそうだ。
――とまあ、とてもアーケードスティック初参入とは思えないほどよく考えられており、ホリやMadcatzといった他社製品にも十分に対抗できそうだと感じた。現在はプロゲーマーやファンに試作品を提供し、フィードバックを得てより完成度を上げていく「クローズドβテスト」を行っている段階だという。発売日は今のところ来年春を予定、価格については「たぶん1万円は超えると思いますが、2万円は超えないようにがんばります」とのことだった。
興味がある人は、ぜひRazerのブースで実際に触ってみてほしい。公式サイトからは、クローズドβプログラムへの申し込みのほか、「この人に触って試してみてほしい」という“推薦”なども受付中だ。
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