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» 2011年10月31日 10時23分 UPDATE

腰痛持ちの筆者が低周波治療器を使ってみた

慢性的な腰痛に悩む筆者が、低周波治療器を買ってみた。約1カ月と短い期間だが、使用感をリポートする。

[廣渡朝子,ITmedia]

 デスクワークの多いIT戦士にとって、天敵の1つが腰痛だ。筆者も長年、慢性的な腰痛を抱えている。とはいえ整体やマッサージに頻繁に通う時間もない。そこで、家庭用の低周波治療器を導入することにした。

 低周波治療器は、体に微弱な電流(低周波電流)を流すことで筋肉を直接マッサージする機器だ。整骨院や接骨院などでも使われているが、家庭用は非医療従事者が使うことから安全面などに配慮し、業務用と比べて体に流す電流量が少ない、出力する低周波の周波数が1200Hzまでといった違いがある。

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 筆者が購入したのはオムロンの「エレパルスHV-F127」で、量販店で3980円で売られていた。もっと高額なイメージがあったため、「意外と安い」と感じたのが一番の決め手になった。類似のモデルはほかにもあったが、違いは主にもみ方の種類の数のようだったので、価格・機能ともに中間クラスの同モデルにした。

 オムロンによると、最近はこのような手軽にマッサージができるポータブルサイズの機種が売れ筋という。特にHV-F127の上位モデルである「HV-F128」は、価格.comで健康器具・医療機器売れ筋ランキング2位になっている。多機能で値ごろ感がある点で、価格と機能のバランスが良い商品として人気なのだろうと同社はみている。

 本稿では、約1カ月という比較的短い期間ではあるが、HV-F127の使用感をリポートする。なお、あくまでも筆者個人の感想であり、効果や使用感は人によって違うことをあらかじめお断りしておく。

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 HV-F127本体はテレビのリモコンくらいの大きさで、体に貼り付ける電極パッドが2枚付属している。パッドは握りこぶしよりも少し小さいくらいのサイズで、裏面はべたべたして肌に貼り付くようになっている。本体には電流の強さを調整するダイヤルや、治療部位を選ぶボタンなどが付いている。

 治療できる部位は肩、腰、ふくらはぎ、足裏(本レビューでは主に腰に使った)。使い方は簡単で、体にパッドを貼って電源を入れ、治療部位やもみ方を選択する。腰や肩に自分でパッドを貼るのは少々やりづらい。1人でもできるが、人に手伝ってもらえるならそのほうが楽だろう。

 電源を入れると、ピリピリとした感じがするが、痛くはない。刺激の強さは1〜10の間で調整可能だ。オムロンによると、「気持ちいい」程度の刺激での治療がお勧めだという。必要以上に強い刺激で治療すると、逆に筋肉や筋を痛めたり「もみかえし」があったりと 逆効果になる場合もあるからだ。あまり気持ちいいという感じはしないため、どの程度の強さがいいのか判定が難しかったが、5〜6くらいがちょうどいいように思った。刺激がじわっと腰にしみるように感じられて、効きそうな気がする。

 また使いすぎるのもよくなく、1回の使用時間の目安は30分以内、1カ所10〜15分程度となている。HV-F127は15分で自動的に電源が切れるため、使いすぎの心配はない。

 部位を選ぶだけでも治療はできるが、こだわり派のためにもみ方を選ぶボタンもある。「たたく」「もむ」「おす」「さする」の4種あり、たたくは小刻みに電気刺激が来て、もむはゆっくりじわっと、といった違いがある。ただ、本当に叩かれたりもまれているような感じがするかというと……そうでもない。2つのパッドのうち片方の電流を強くすることもでき、痛みが均等でないときに便利だ。

 「すっきり」というボタンもある。高い周波数の電流で急な痛みを素早くやわらげるためのものだが、レビュー期間中に急な痛みに見舞われたことはなかったので、残念ながら(?)その効果を試すことはできなかった。

ah_omron4.jpg 電極パッドの裏側。べたべたしている

 電極パッドは約300回使用可能で、換えのパッドはオンラインショップでは1300円程度で売られており、本体価格に比べるとやや割高に感じる。また、粘着面が汚れるとくっつきが悪くなるので、時折水洗いする必要があるのが少し手間かもしれない。使い方にもよるだろうが、1カ月(平均1日1回程度使用)使ったところでは、さほど粘着力が落ちたようには感じなかった。電池寿命(単4×2本)は3カ月程度(1日1回15分使用の場合)という。

 1カ月使ってみた結果、劇的な改善はなかったが、つらさを和らげる効果はあったように思う。主に寝る前に使っているが、使い始める前と比べて、朝起きたときに幾分楽に感じる。パッドを毎回きちんと片付けるのが少し面倒ではあるが、自宅で手軽に使えるのは便利だし長続きしやすい。また、整骨院などではたいていうつぶせで低周波治療を受けるが、家庭用は座って本を読みながらでも使えるのがいい。

 オムロンに製品を選ぶポイントを聞いてみたところ、患部の痛みがつらい場合は、痛む部分に治療波形を集中させる機能があるタイプがお勧めという。同社の製品で言えば「HV-F1200」「HV-F5000」「HV-F5200」などで、価格は6000〜2万3000円(価格.com調べ)とやや高くなる。こりの範囲が広い場合は、複数枚のパッドを使う機種(HV-F5200、HV-F5000)や大型パッドを使う機種(HV-F1200)がいいという。また電極パッドに温熱機能がある機種(HV-F5200、HV-F310)は、患部をあたためて血行をよくしながら治療ができる。

 レビューに使ったHV-F127はそこまで高機能ではないが、低周波電流を流すという基本は同じだ。さらに省機能のモデルには3000円を切るものもあり、「使ってみたいけど、効くかどうか分からないから……」とためらっている人にも、気軽に試せる価格帯ではないだろうか。

 とはいえ、運動不足や長時間のデスクワークといった腰痛の根本的な原因をそのままに、低周波治療器だけに頼っても効果は限られる。きちんと運動するのが望ましいが、その時間がなければ、こまめに休憩したり、仕事の合間に軽い体操をしたりなど、小さな工夫でもいいから実践していくのがいいだろう。

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