シャープの癒やし系、桜色LEDシーリングライトでいろいろ照らしてみたとなりの便利道具

いつの間にやら手に届く価格帯になってきたLEDシーリングライト。調べてみると、「桜色LEDシーリングライト」という、なにやら新機軸の製品もシャープから発売されていた。

» 2012年05月18日 11時29分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
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省電力だけじゃない! 癒やし系LEDシーリングライト

 実は筆者の自宅では、切れた電球からちまちまとLEDにリプレイスしている最中なのですが、LEDシーリングライトはまだまだ高嶺の花と思っていました。しかし、いつの間にやら価格は下がり大手家電メーカー製品でも1万円台から購入可能に。こいつは我が家もそろそろ……と、かなり本気で情報を集めていたところシャープのホームページでなにやら興味深い製品を発見しました。その名は「さくら色LED照明」です! 「『薄紅色((さくら色)』は幸せを感じさせる色」ということで、癒やしや安眠サポートの効果が期待できる製品だというのです。照明としての機能も充実しているようで、これはおもしろ便利そうです。

画像 3月16日に発売された、シャープの「さくら色LED照明」シーリングタイプ、DL-C504V(12畳用)。価格はオープンで、実売5万円前後。ほかに8畳用のDL-C304V、14畳用のDL-C604Vがある。8畳用なら3万円中頃ぐらいの実売価格。付加価値のある製品ということで、同クラスのLEDシーリングライトに比べて多少強気の値付けか

外観は普通のシーリングライト(電源入れるまでは)

 「さくら色LED照明」の外観は普通のシーリングライトです。ただし、LEDなので蛍光灯のシーリングライトしか使ったことがなかった筆者は、「薄いなあ!」というのと、継ぎ目や隙間が少なく「虫が中に入らなくていいな!」と思いました。設置も工具など特に必要もなく、一般的なソケットならばはめ込むだけですが、イスに載って真上を向いての作業になるので、しっかりとした回転しないイスなどの台を用意したいものです。

画像 設置方法は通常のシーリングライトと同じ。光センサーの位置は窓と反対側にするのだそうで、基本的には読まなくても分かりそうなのだが説明書は読んでから設置したい。外観はいたって普通のシーリングライトである。電源を入れるまでは

いろいろ照らしてみた(食品限定)

 さて外観は通常のシーリングライトですが、電源を入れてリモコンの「八重桜」ボタンを押すと、状況は一変。いつも見慣れたはずの部屋が「さくら色」に染まります。部屋の一部分だけではなく、光が届くところが隅々まで「さくら色」ですから、これは衝撃的です。

 照明自体が「さくら色(八重桜)」「さくら色(ソメイヨシノ)」「寒色系(蛍光灯色)」「暖色系(電球色)」でどのように見えるのかというのは、公式サイトの分かりやすい動画を観ていただくとして、ご飯、豆腐、豚骨ラーメン、ヨーグルト、牛乳といった身近で白っぽい食品を照らしてみましたのでご照覧あれ。

画像 変化が分かりやすいように、白っぽい食品を照明直下に置いた座卓に並べて撮影した。上から「寒色系(蛍光灯色)」「さくら色(ソメイヨシノ)」「さくら色(八重桜)」。部屋が丸ごとこの色に染まるので、画像よりも八重桜はより濃いピンクに感じる印象があった

癒やし効果には個人差が?

 シャープの公式サイトにも「このさくら色LED照明の使用により、精神的ストレスの予防・治療等の効果や睡眠の質の改善を保証するものではありません」と赤字で表記されていますが、やはり効果については個人差がありそうです。

 一晩、「八重桜」光量50%からだんだんと照度を落としていき、最後は常夜灯になる「おやすみリズム」モードを30分設定にして寝てみたのですが、灯りがあると気になるので寝るときは常夜灯も消している筆者でも、目に柔らかな光で寝やすい印象はありました。しかし、「入眠しやすいのか?」とか、「睡眠の質が変わったのか?」と言われると正直良く分かりませんでした。何日も繰り返して使用すればまた違ってくるのかもしれませんが。

 それから、オヤジ的思考かもしれないのですが「さくら」というより、「ピンク」だよなあ、ラブホテルみたいだなあ……と思ってしまい、「イマイチ盛り上がりに欠けるカップルにぜひ!」というようなキャッチが頭に浮かんでしまいました。それはそれで需要があるような気もしますが、大手家電メーカーとしてはきっと「それはない!」のでしょう。

 一緒に眠った家族はというと、カミサンもやはり「癒やされるかも、でも眠りやすかったかどうかは……」といった感じで、「10段階照度が変えられるの? 自動調光もできるの? スゴイ!」と、照明器具としての高機能さのほうに心奪われておりました。保育園児の娘は「なんでピンクなの? ねえ、なんでなんでなんで!?」と変にテンションが高くなっていました。小さい子供は慣れるまで、癒やしどころではないかもしれません。そもそも子供を想定した製品ではないとは思うのですが。

照明として超高機能

 とにかく、カミサンだけでなく筆者も電源オンオフ、1つ点灯、2つ点灯、豆球による常夜灯という切り替えのみのシンプルな照明器具しか使っていなかったもので、あまりの超高機能ぶりにびっくりしてしまいました。我が家にもともとあった照明のリモコンにはスイッチが1つしかありませんが、この製品のリモコンは液晶表示付きでパネルを開くとさらにそこにもボタンが並んでおり、まるでエアコンのリモコンのごとくなりです。

 さらにこの製品独自の「さくら色」に切り替えることができるほかにも照度の調整も10段階ででき、部屋の明るさを検知して自動調光する「エコセンサー」や空き巣対策できる「留守タイマー」もあります。蛍光灯色しかない製品を使っている筆者としては、電球色になるだけでもうれしく、「さくら色」になる機能がなかったとしても基本的な照明の機能が充実していると思いました。

 ということで、これは高機能なLEDシーリングライトというのが基本にあって、あとのプラスアルファを楽しむ製品かも。部屋の印象を変えて気分転換になっていいいなとか、冬なら暖かな気持ちになって体感温度が変わりそうでうれしいなとか。不眠気味の人が「どうしても眠りたいんです!」と一縷(いちる)の望みをかけて買うものではなく、「癒やされたらいいかも」ぐらいの気持ちで買うという。こんなもの効果がないだろうと強く念じながら「さあ癒やしてみせろ!」と使うよりも、ゆったりとしたスタンスで使う人のほうが効果が高そうです。それから、「いちどはピンクのカーテンとかしてみたかった」でも踏み切れなかった、というオトナの女性にはおすすめできるのではないでしょうか。普通の白い壁やカーテンが「さくら色」に染まるので。

 しかし、1日10時間使用しても10年間使用可能だという長寿命のLEDですが、そうなってくるとLEDの寿命が尽きる前に、製品が故障するのが先といった懸念もあります。筆者は安いLED電球を買ったら、1年ぐらいで故障して点滅するようになり使えなくなってしまったという苦い経験があります。その後は、最安製品などは敬遠して、多少高くとも日本の大手家電メーカー製を買うようにしているのはいうまでもありません。

画像 我が家のシーリングライトのリモコンにはボタンが1個しかないのだが、「さくら色LED照明」のリモコンはまるでエアコンのリモコンのようだ。実は下の部分が開き、様々な機能を利用することができる

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