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» 2012年08月07日 11時32分 UPDATE

GT BICYCLESの2013年最新モデル、「MEATBALL」と「TIMBERLINE1.0」に試乗してきた!!

組み立てほやほやの2013年モデル、自動変速機、コースターブレーキ搭載のクロスバイク「MEATBALL」と、29インチタイヤのMTB「TIMBERLINE1.0」を試乗してきたのでリポートします。

[種子島健吉,ITmedia]

だんだん楽しくなってくる、2台目推奨「MEATBALL」

 さて、以前もGTの2013年モデルを紹介しましたが、ピスト風クロスバイクのところで「自動変速機ってどんなん?」「コースターブレーキってどんなん?」と思いませんでしたか? 実は書いている本人も思っていました! ということで、初期ロットが到着して組み立てほやほやのクロスバイク「MEATBALL」に試乗させてもらってきました。

画像 GTのクロスバイク「MEATBALL」。10月上旬発売予定。価格7万3500円。重量10.6キログラム。カラーはマットグレーのみ。リアに自動変速機SRAM Automatixとコースターブレーキを搭載している

 いまだかつて、市販車でこれだけシンプルなフォルムを持つ自転車はあっただろうか! いやあるまい!! その秘密は、まあ最初に書いてしまっていますが内装変速機とコースターブレーキの採用にあるのです(正確に書くと、SRAM Automatixがコースターブレーキを内蔵している)。内装変速機でコースターブレーキだから、リアに変速機の歯車も、ブレーキシューもブレーキワイヤーもなくスッキリしているわけです。

画像 なぜにここまで「MEATBALL」のリアビューがスッキリしているかといえば、内装変速機とコースターブレーキによって、変速機の歯車もワイヤーも一切ないため

画像 フロントは普通にブレーキシューがあるが、変速レバーもなくブレーキレバーも1本だけ。極限までシンプルにまとめられている。ちなみに日本では左ブレーキレバーがリアブレーキだが日本以外では、左がフロントブレーキなのが普通だそうで、試乗したこの初期ロットの「MEATBALL」もそうなっている。販売される際には、右に変更になるかもしれないとのこと。ハンドルは内側に絞り込むように緩いカーブを描いているのだが、個人的にはストレートハンドルより扱いやすく好印象だった

 安全装備を搭載しながらも極限まで切り詰められたフォルムに感心しつつ、いよいよ走り出すといろいろと違和感が。まず漕ぎ出しはなんということもなくスムーズだったのですが、コースターブレーキの制動力を試そうとペダルを逆に漕いだところガコッという急制動が! さらに左ブレーキレバーを引いてフロントに制動がかかった瞬間、「あれ? なんでフロントブレーキがかかるんだろ。あ、逆なんだったな、リアはコースターだし……」と順応できていない脳内が混乱。ちょっとコワイんですけども。

 とかいいながら、コツが分かるとこれが楽しくなってくるから不思議です。そもそもブレーキレバーだっていきなり力一杯握ったらガコッとロックして危ないのは当然、なるほどペダルの逆回転で作動するコースターブレーキの操作も、ちょんと少しペダルを逆に戻す感じですれば緩やかな制動になります。ブレーキレバーが逆なのも、10分も乗っていたら慣れてきますし。なにより変速機の操作の煩わしさがないのも快適。外装変速機で走ると「これぐらいのペダリングで操作しても大丈夫か?」「信号が変わりそうだが1段下げるべきか?」「フロントを1段上げたいところだが、前方に路駐があるしすぐまた1段下げなきゃならなくなりそうだからやめておくか?」などなど、頭の中は絶えず考えているわけですが、何も考えずともスピードが上がればギアが上がり、スピードが下がればギアが下がるわけです。ノンビリ景色を眺めながら流す、なんて走りには最適では。

 ただし、快適とはいっても内装2段変速機。いまどきシティサイクル、いわゆるママチャリの内装変速機でも3段変速だったりしますから過剰な期待は禁物です。速く走れる、というよりも少し助けてくれる、というイメージだといえましょう。とはいえ、そもそもがクロスバイクで細身のタイヤですから舗装路であればスイスイ走ってくれます。

 まとめると「MEATBALL」は、見た目がシンプルで乗っていて楽しいクロスバイクということになります。実用、街乗りを考えるとやはり、以前紹介した「AVALANCHE」などがおすすめということになりますが、「ロードバイク、MTBは持っているんだけど、おもしろいのがもう1台ほしい」という場合には考慮すべき1台といえるでしょう。

 もちろん、見た目にビビッときた読者諸兄姉にもおすすめで、乗らないときは部屋に飾っておきピカピカにしておくというのもアリではないでしょうか。ただし、このBALLシリーズは、ピストを意識したかなり自転車が好きな人向けのラインアップですので、あまりそういうユーザーはいないと思うのですが、今までMTBもクロスバイクも乗ったことがない、という人にはやはり最初はコースターブレーキでない車種をおすすめします。

大きいけどちょうど良い29er「TIMBERLINE1.0」

 次に試乗したのは、こちらもGTのMTB「TIMBERLINE1.0」です。先日は日本限定色も用意されているということで「KARAKORAM」を紹介しましたが、「TIMBERLINE」は、「KARAKORAM」よりリーズナブルなエントリーモデルとなっています。29erは通常のMTBよりも大きめの29インチタイヤであることで段差を越えやすいうえ、直進安定性も高くスピードが落ちにくいという利点があるとされていますが実際のところどうなのでしょうか。

画像 GTのMTB「TIMBERLINE1.0」。10月末発売予定。価格5万400円。重量15.8キログラム。カラーはこのポリッシュシルバーのほかに、サテンライム、サテンブラックを用意。29インチタイヤの、いわゆる29erだ。Sサイズは、フレームがGTの特徴であるトリプルトライアングルではない。こちらも初期ロットなので、製品販売の際には細部が変更されることがある

画像 筆者が「TIMBERLINE1.0」にまたがったところ。イケメンのモデルさんでなくてスンマセンというところなのだが、筆者は身長170センチメートルかつ足も長くないので、車体の大きさと足つき具合を判断するモノサシとしてはもってこい。意外にも29インチの大きさを感じさせていないのは、実はフレームがMではなくSサイズだったため。やはり29erでMサイズだと、多くの日本人の体格には多き過ぎるのであった

 実際にまたがって思ったのは、特に大きく感じないということ。走り出しも重いということはなく、溝の浅いタイヤも手伝ってスピードが乗ってからの惰性で進める距離も長い気がした。途中、自転車通行可能な歩道橋を押しながら上り下りしてみたのだが、取り回しがつらいということもなかった(ママチャリよりよっぽど軽い)。走破性についても前評判通りで、ロードやクロスならひっくり返りそうな浅い角度でラフに段差に乗り上げても、ハンドルを取られることもなくなんなく乗り越えてしまう。Sサイズフレームだと、GTの代名詞的存在であるトリプルトライアングルフレームでないフレームになってしまうのだが、ダウンヒル競技に使うのでもない限り不安に感じることはまずないであろう。

画像 MTBはもともと極太タイヤだが、それに加えて29インチということで評判通りの走破性と直進安定性であった。MTBにしては溝が浅いタイプのタイヤなので、舗装路でもスピードがのりやすかった

画像 フロントサスペンションフォーク、フロントとリアともにディスクブレーキなどとMTBとしての基本的装備は全部入り状態。29インチタイヤは、溝が浅めのもので舗装路にも向く

 さて29erの「TIMBERLINE1.0」、実際に乗ってみて前評判に違わぬ走破性と直進安定性、街乗りも快適でおすすめです! と本稿を締めくくると、ちょっと待って「AVALANCHE」が街乗り最強だったんじゃないの? ということになってしまうのは想像に難くありません。ではどう考えるべきか。まず、乗車する本人の体格があります。小柄な人がハンドルを持ちフレームにまたがってみて、不安を感じるようであれば29erはおすすめできないでしょう。また、旦那さんが買うんだけども奥さんも乗ってみたいといっているなんて場合にも、29erはやめておいたほうが無難かもしれません。

 「AVALANCHE」の購入を考えている人が「TIMBERLINE1.0」にまたがってみて、ちょうど良いなと思ったら29erも考慮に入れる、そういった場合におすすめできると思います。どちらにするかの判断に迷ったら、同じシマノのシフターでも実はグレードが違っていたり、自転車によって価格の違い、装備されているパーツに対しての価格感、お買い得さの違いもありますから、販売店でいろいろ話を聞いてみると良いと思います。そういったことを尋ねたときに熱心に説明してくれるか、顧客がどんなものを求めているのか知ろうとする姿勢があるかによって、永く付き合うことができる販売店なのかどうかが見えてくるものですし。

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