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カメラマンが教える、プロっぽくスマホで撮影する方法「ARROWS Kiss F-03E」

「ソラリーマン」や「スクールガール・コンプレックス」などを手掛けるカメラマンの青山裕企氏に「ARROWS Kiss F-03E」を渡してみた。

» 2013年01月08日 10時00分 公開
[ITmedia]
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ARROWS Kiss F-03E 「ARROWS Kiss F-03E」のJILL STUARTモデル

 「ARROWS Kiss F-03E」といえば、背面のカメラにジルコニアをあしらったり、端末上部が着信時などに光ったりと、いわゆる「全方位きらめくSWEETデザイン」を押し出した女性向けスマートフォンとしてのイメージが強い。ファッションブランド「JILL STUART」とのコラボレーションモデルなど、オシャレに目ざとい女子向けスマホと言える。

 さらに、“かわいい”に目ざとい女子は“記録に残す”ことに重きを置いているということもあり、カメラ機能にも力を入れている。「ARROWS Kiss F-03E」の裏面照射型の800万画素カメラには、画像処理エンジンの「Milbeaut Mobile」を採用しており、デジカメ並みの鮮やかな仕上がりを提供してくれる。

 特に難しい設定をすることもなく、彩りあざやかな料理を写すときは赤みを強調してよりおいしそうに、風景や街並みを撮るときはエッジが効いたシャープな印象になる“パーフェクトチューニング”が持ち味の「ARROWS Kiss F-03E」。

 暗いところでは、前述の「裏面照射型CMOSセンサー」と「Milbeaut Mobile」でキレイに撮影できるのだが、さらに「スーパー夜景モード」を使えば、手ブレやノイズを抑えてキラキラの街並みを切り取ることも。明暗の差が出やすい夜の街並みでは、白飛びや黒つぶれの少ない幅広いダイナミックレンジを持つ写真を生成する「ハイダイナミックレンジ(HDR)合成」を使うという選択肢が用意されている。よく見る背景をぼかして被写体だけにフォーカスすることも「ぼかし強調モード」を使えば簡単だ。

 ほかにも、シャッターボタンを押し、表示されるガイドに沿って水平移動させるだけで「パノラマ撮影」ができたり、対象物に自動でフォーカスする「インテリオートフォーカス」、状況にあったモードに自動で切り替わる「自動シーン認識」や、連続写真から最高の1枚を選ぶ「ベストショットセレクト」機能もシーンによって役立ちそうだ。

 また、ロック画面のカメラボタンをタップしてから起動するまでの時間も条件によるが約0.5秒と短く、さまざまなシチュエーションで“かわいい”を撮り逃さないのはありがたい。新たに、音量キー(上側)でもシャッターが切れるようになったのもうれしい。

 せっかくカメラ機能が充実しているので、「ARROWS Kiss F-03E」をプロのカメラマンが使用したらどうなるのか知りたくなった。

 協力していただいたのは、「ソラリーマン」「スクールガール・コンプレックス」「絶対領域」など、近年話題の写真集を発表している青山裕企(あおやま ゆうき)さん。プロとして活躍されている青山さんに、おもむろにスマホを送りつけ、撮影してもらった。こちらの作品集については「かわいいは正義:思わずキスしたくなる? 「ARROWS Kiss F-03E」で女の子をかわいく撮る」をご覧いただきたい。

画像 袖から手がちょっと出てる“萌え袖”が、ポイント

画像 公園に落ちている葉っぱを集めてみよう

画像 髪をかきあげてもらうと、ほら、可愛い耳が出ます

「ひと通り使用してみましたが、機能的にはデジカメと肩を並べるものがあると思います。カメラは見た目も大事! ついつい持ち歩いて人に見せたくなる色やデザインになっていますよね」(青山さん)

画像画像 青山さんの撮影風景。けっこう決め打ちで撮影していきます

 そんな青山さんが撮影の合間に楽しんでいたのが、「笑顔シャッター」。この機能は、対象の人物が笑った瞬間にシャッターを押してくれるというものなのだが、そのシャッターを押す基準となる「笑顔度」がちょっとしたコミュニケーションのきっかけになる。

画像画像画像 編集部の人間を捕まえて笑顔シャッターで遊んでみた。左から14%、48%、96%の笑顔と判断された……うん、モデルが悪いですね。設定をオフにすると、100%まで笑顔を引き出すことも。100%の笑顔になるまでキャッキャするのも楽しそうだが、残念ながら編集部の人間をモデルにした段階で撮影者に笑顔はなかった

 笑顔シャッター機能をオンにしてシャッターを押す笑顔度を設定したらカメラを向けると、その対象人物の笑顔度がパーセント(%)で表示される。10、20、30、40%……と、パーセントの移り変わりを見ているだけでも面白い。友人や恋人同士でなんとかして100%の笑顔を引き出せればなんかうれしくなる。もちろん、対象を1人か全員かを選べるので、集団での撮影時でも笑顔を逃すことがない。

 せっかくなので青山さんにスマホでキレイに撮影する方法を聞いてみた。

「それっぽく見えるのは『エフェクト撮影:ソフトフォーカス』を利用するといいかもしれませんね。特に、女性の写真を美しく見せるための機能になります。カメラの性能が良くなってきている昨今ですが、鮮明に写った方が良いとも限りません。女性の肌を鮮明に写すことは、ときに魅力を損なうことにもなります(肌荒れが目立ったり等)ので、このような機能を用いることで、より美しく見せることができるのです。トイカメラ風に撮れる機能もあるように、あえてちょっと荒く加工することで、『いい感じ』の写真を作るというわけです」(青山さん)

 「ソフトフォーカス」はアートカメラと呼ばれるフィルター機能の1つ。「クロマキー」「魚眼」「ビビット」「モノクロ」「セピア」「ダーク」「アンカラフル」「クロスプロセス」「ジオラマ」「トイカメラ」「白黒反転」など12種類用意されている。これらを駆使するだけでも味のあるかわいい写真が撮影できるだろう。

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 青山さんは、外で撮影する際、特に太陽の光がどの方向から当たっているかを、しっかり見てほしいとも。

「いくら機能が良いカメラでも、太陽に対してどの向きに立ってもらうかで、写真の良し悪しは決まってしまうんです。直射日光が顔に当たる向きで撮ってしまうと、どうしてもまぶしそうな表情になってしまいますよね? 晴れた日は一見撮りやすいようで、女性の場合は、顔に影が出来てしまったり、肌の色が白く飛んでしまったり、特にスマホだと案外難しくなりますので、日陰をうまく使うようにしましょう」(青山さん)

 逆光(太陽を背にする場合)で撮ると、普通は顔が影になって暗く写ってしまうのだが、「タッチオートフォーカス」などでピントを顔に合わすなどして、対処することもできる。適正の明るさになるよう、スマホ側で自動的に補正してくれるのだが、顔が明るくなった分、背景も明るくなるので注意が必要だろう。

 また、動きのある人物を撮影したい場合は、「サーチミーフォーカス」機能が簡単でオススメとも。こちらは対象となる人物を設定すると、対象が動いてもある程度追尾してフォーカスを合わせてくれるというもの。子どもやペットなどを対象にするといいかもしれない。ただし、周囲に似たようなものがあるのでそちらに焦点が持って行かれることもあるので使いどころを見極めてほしい。

 ちなみに、撮った写真は「盛りフォト」を使って好みの顔にアレンジすることができるし、新たにネイルをきれいに撮れる「ハンドモード」など、顔やネイルをより美しく仕上げられるようになっている。写真にはイラストや文字を書き足すこともでき、手書きダイアリーや手書きメモもプリセットされているので、手帳代わりに使う方も多いのではないだろうか。かわいい写真をさらにかわいく。あとはアイデアと腕次第?

画像画像 青山さんの教えを守ってやっぱり編集部の人間を捕まえて撮影。盛りフォトしてみた。左が元のデータ。右がフルメイクでキレイ系に設定した後、写り方をくっきりに、顔補正で美肌にして、あとはコラージュや定番のハートでそれっぽく飾り付けてみた。ただし、モデルも男だし、盛っているのも男である。頑張ったんじゃないかと自分をほめてあげたい

青山 裕企(あおやま ゆうき)

1978年愛知県名古屋市生まれ。2005年筑波大学人間学類心理学専攻卒業。

2007年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。東京都在住。

「ソラリーマン」「スクールガール・コンプレックス」「絶対領域」「吉高由里子 UWAKI」「僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!」「パイスラッシュ」など、次々と話題の写真集を発表。

サラリーマンや女子高校生など“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作している。

新刊「<彼女>の撮り方」(ミシマ社)では、初のエッセイを執筆。12月に写真集「跳ばずにいられないっ! ソラリーマン・ジャパン・ツアー」(徳間書店)を刊行。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ガジェット編集部/掲載内容有効期限:2013年1月31日