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3D実験キットで飛び出す3D写真を作ってみた大人の理科

3D対応のカメラは要らない。「3Dの研究」キットなら、普通のカメラで3D写真ができる。

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 夏休み終了に伴い、実験キット紹介シリーズも今回でいったん終了。最終回では、映画などで身近になってきた3Dへの理解を深めようということで、3D画像を自分で作り出せる「3Dの研究」(1050円)を紹介する。

 キットには3Dビューア組み立てキット、3Dビューアで見ると飛び出して見える3Dカード、3D写真を作るための台紙やコーン型のピースなどが入っている。

 まずは3Dビューアを組み立てるところから。折ってテープで貼るだけなので簡単だ。ビューアができたら早速3Dカードを見てみよう。3Dカードは右目用の写真と左目用の写真を横に並べており、ビューアで見ると飛び出して見える。ものが立体に見えるのは、右目と左目で見える像の差によるものだということが分かる。

3Dビューア(左)と3Dカード

 3Dカードには10種の写真のほか、シールを貼って自分で3Dイラストを作れる絵柄も用意されている。同じ絵柄が左右に並んでいて、それぞれの絵にシールを微妙にずらして貼ることで3Dイラストを作る。サッカー少年のイラストにボールのシールを貼ってみたところ、ビューアでのぞくとボールが浮いて見えた。こんなお手軽に3Dができるとは、と楽しくなる。

カードにシールを貼るだけで3Dに(飛び出し具合を写真に撮れないのが残念です)

台紙にピースを並べて3D写真を撮影

 3Dイラストだけでなく、自分で3D写真を撮影することもできる。撮影用の台紙にコーン型のピースを置いて、カメラの位置をずらして右目用と左目用の写真を撮る。カメラを置く位置は、台紙に目印が書かれているので分かりやすい。撮った写真を印刷して、付属のフレームに合わせて切り取って貼り合わせればできあがりだ。


カメラの位置をずらして右目用・左目用の写真を撮る
切り取って並べて貼り合わせれば3D写真のできあがり

 できた3D写真を3Dビューアで見てみると、結構もやっとしてはいたが、ピースが飛び出して見えた。ピースを置く位置を工夫すれば、もっときれいに見えそうだ。台紙を使えば付属のピース以外の小物で3D写真が撮れるし、人や風景でも同じようにカメラを左右にずらして写真を撮影することで3D写真を作ることができる。自分でオリジナルの3D写真を作れば一層楽しめるだろう。

 こうやって自分で作ってみると、物が立体に見える原理をより理解しやすくなると思う。3D対応のカメラでなく、普通のカメラを使って自分で飛び出す写真が作れるというのは面白く感じた。

 夏休みも残り少ないが、もし周りに「自由研究のネタに困った!」という子どもがいたら、手軽に使えて自分なりの工夫も加えられる実験キットをお勧めしてあげるとよいと思う。子どもだけでなく、大人が童心に帰って遊んでも結構楽しめるものでもある。

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3D | 写真 | カメラ | 夏休み


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