独断と偏見で選ぶ! 2012年、ゲーム業界今年の10大ニュース:年末特別コラム(4/5 ページ)
7:他社同士でのコラボタイトルが増加
時は2003年。異なるメーカー間のキャラクター同士が登場する対戦格闘ゲームの「SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS」が発売されました。1990年代の対戦格闘ブームを知るユーザーにとっては、かつてしのぎを削ったライバルメーカー同士が手を組むとは時代も変わったものだと少なからず衝撃を受けたことでしょう。
その2年後には、同じく対戦格闘ゲームとして「ナムコ クロス カプコン」が登場。同じく2005年には、チュンソフトの定番シリーズとポケモンのキャラクターとがコラボした「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズの第1弾「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊」が発売されて大人気を博しました。
このようなコラボ作品が出る自体、本来は極めて異例あるいはまれなことです。ところが2012年の今年は、どういうわけか実に多くのコラボタイトルが発売されていることが分かります。主なものをざっと挙げてみますと……、
- 「マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック[TM]」(ニンテンドー3DS)
- 「レイトン教授VS逆転裁判」(ニンテンドー3DS)
- 「ストリートファイター X 鉄拳」(PS3,Xbox 360,PS Vita)
- 「ポケモン+ノブナガ」(ニンテンドーDS)
- 「PROJECT X ZONE」(ニンテンドー3DS)
と、いった具合です。
上記の中でも極めつけは、バンダイナムコゲームスの発売による任天堂3DS用シミュレーションRPG「PROJECT X ZONE」でしょう。その理由は、同社とカプコン、セガの3社のキャラクターが一堂に会するゲームだからです。以前にも、「大乱闘スマッシュブラザーズX」にソリッド・スネーク(KONAMIの「メタルギア」シリーズから)とソニック(セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズから)が登場する例はありましたが、これらはあくまでゲスト出演。ですから、本作のように3社の有名キャラクターが多数登場するという世界を作り上げたのは前代未聞のことです。
しかし、上記のソフトの販売本数を見ると、現時点で100万本を超えるようなヒットを飛ばしたソフトはゼロ。3社連合の「PROJECT X ZONE」も、初週は8万6千本(※メディアクリエイト調べ)と販売本数が3位になりましたが、2週目の集計では早くも販売本数トップ10から姿を消しています。
もちろん、これらの作品すべてが目標販売本数を100万本以上に設定しているわけではないと思いますが、せっかく大掛かりなプロジェクトを進めてきたにもかかわらず、結果的にはニッチ商売の領域を出ていないようでは個人的には寂しい限り。どうせコラボするなら、「俺たちが冷え切ったゲーム市場に爆発的なブームを巻き起こすゼ!」などというぐらい、開発プロデューサーが堂々と宣言するような気概を見せてほしかったところですね。
さらに、6月22日に公開されたニンテンドーダイレクトの発表により、任天堂の「スマブラ」こと「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの最新作が、3DSおよびWii U用ソフトとしてソラとバンダイナムコゲームス/バンダイナムコスタジオとで共同開発されていることが明らかになっています。今後も各メーカーがコラボタイトルに注力するのであれば、ユーザーにとって「あれとこれのキャラクターが同時に遊べるだなんてスゴイ!」と心の底から感動し、なおかつ「発売日に早速勝って遊びたい!」と思わせるような、本当に夢のある企画及び作品が出来上がることを望みたいものです。
- 「マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック[TM]」(Wii,ニンテンドー3DS)
- 「レイトン教授VS逆転裁判」(ニンテンドー3DS)
- 「ストリートファイター X 鉄拳」(PS3,Xbox 360,PS Vita)
- 「ポケモン+ノブナガ」(ニンテンドーDS)
- 「PROJECT X ZONE」(ニンテンドー3DS)
- 「スマブラ」最新作はバンダイナムコとの共同開発に 「ゴーバケ」「テイルズ」開発者も参加
8:ハドソン、3月1日に消滅
昨年は「桃鉄」こと「桃太郎電鉄」シリーズの開発が終了という衝撃的な発表があったハドソン。3月1日をもって、今度はハドソンという企業そのものがKONAMI(コナミデジタルエンタテインメント)に正式に吸収される形で、企業としての歴史にも終着駅に着くことになりました。
もっとも、ハドソンは2005年からコナミの第三者割当増資を受けて連結子会社化されていたので、今さら取り立てて驚くような話ではありません。とはいえ、子どもの頃にファミリーコンピュータ、あるいは8ビットPCの時代からゲームに親しんできた30代以上の方であれば、ひとつの歴史が終わったのかと思わされる出来事だったことでしょう。
そこで、今後気になるのはKONAMIのハドソンブランドの活用法。現時点では、元々ファミコン用ソフト「スターソルジャー」「迷宮組曲」「サラダの国のトマト姫」のニンテンドー3DS用バーチャルコンソールでの配信や、DS用ソフト「桃太郎電鉄WORLDベストセレクション」のベスト版を発売したのが目に付く程度で、先の「東京ゲームショウ」でも旧ハドソンブランドによる新作の出展は特にありませんでした。
「桃鉄」以外にも「ボンバーマン」や「高橋名人」など、枚挙にいとまがないほどのキャラクターおよびコンテンツ資産を持っていたハドソンブランドを、このまま眠らせてしまうのはあまりにももったいないお話です。携帯やスマホで遊べるアプリやソーシャルゲーム、あるいは危機的状況の続くアーケードゲーム市場の活性化につながるような、懐かしくも新しさのあるタイトルの開発に期待したいですね。
来年2月15日〜16日には、新作アーケードゲームの展示イベント「ジャパン アミューズメント エキスポ2013」(※旧AOUショー)の開催が予定され、もちろんKONAMIも出展に参加します。はたして、イベント当日はハドソンブランドを有効活用した新作タイトルが出展され、我々を驚かせてくれるのかどうかにも注目しておきたいところですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
0歳赤ちゃんの手をママがにぎった瞬間、いとおしすぎるリアクションが! 「かわいいな〜〜!」ともん絶する人続出
-
1歳娘とママの前に虫出現!→叫びながら必死で退治していると…… まさかの結末に「爆笑」「2人ともよく頑張った」
-
「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天
-
アルミ板に水銀を垂らしたら……? 5000万再生の“衝撃的な実験結果”に「不気味」「一生忘れられない」
-
東京駅の中身ってこうなってたんだ! 豆知識が詰まった手描きの断片図に「これ凄い!」「見ながら散策したい」の声
-
「起動しません」 ハードオフで4000円のジャンクPS4購入→電源入れると“驚きの結果”に「そんなことあるんだ」
-
正体不明の「なにかふしぎなもの」がハードオフで販売→Twitterで情報集まり正体が判明
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」