日本じゃ余裕だけれども…… すれちがい通信を使って3DSの北米での普及度合を調べてみた【デジ通】

CES取材での訪米に合わせアメリカの西海岸ですれ違い通信を試してみた。

» 2013年01月18日 14時16分 公開
[livedoorニュース]
livedoorニュース
アメリカでもヲタ系のアニメイベントならすれちがい通信を楽しめるが……。

任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の日本での販売数は、「とびだせ どうぶつの森」といった人気のタイトルが出たおかげで結果を出しており、メーカーの公式発表によると海外でもそこそこのようだ。単なる数字による結果ではなく、実態としてどのくらい活用されているかが気になるところ。

例えば日本なら、都市部など人の多い場所で、3DSを持って少しうろうろしただけで「すれちがい通信」機能を使ってやり取りができる。各人各様にそれぞれの3DSを楽しんでいるのが実感できる。2013年1月のアメリカではどうだろう? ということでCES取材での訪米に合わせアメリカの西海岸ですれ違い通信を試してみた。

■人の集まる場所なら、ほぼすれ違える日本

日本では鉄道のターミナル駅、人の多いショッピングセンターなどに行けば、かなりの確率で3DS同士が自動的に遊んでいるソフトの情報などをWi-Fiを通して交換する「すれちがい通信」機能を楽しむことができる。

これによって今ちまたで遊ばれているソフトの人気がわかったり、自分が遊んでいるゲームをより楽しむためのデータなどが転送され、ただ単に一人でゲームをやっている以上に3DSを楽しむことができる。

この「すれちがい通信」機能は、本体を所有し、すれちがい通信機能を使うように設定し、日常的に持ち運ぶ事で効果を出す。つまり、この機能を使っていると言うことは現役のゲーム機として愛用しているという何よりの証拠にもなるのである。

日本の都市部では、実際に3DSを持ち歩いているユーザーが多く、都内で1日持ち運べばかなりのユーザーとすれ違うことができる。すなわち3DSが、よく普及していることが実感できる。

■普及が進まないアメリカでのすれ違い通信機能

約1年前にアメリカで調査した際は、ユーザー自体はそれなりにいるようではあったが、アニメ関連など特定のイベントに行かないと、3DSを使っているユーザーとなかなかすれ違うことができず、日常生活に近い環境ではこの機能を楽しむことはほとんどなかった。

その後1年が経過し、3DS自体の販売数自体は伸ばしているはずなのだが、車での移動が基本のロサンゼルスなどでは、各ユーザーの物理的距離が離れていることもあり、日本と同程度に販売していたとしてもすれちがい通信を同じように楽しむことは難しい。

たとえばロサンゼルスで人の多い観光地、両車線合わせて10車線以上のハイウェイでの30分以上の渋滞、いくつかのショッピングセンターなど、人の多い場所ですれちがい通信の結果を確認しても、去年と同程度という日本とは全く異なる結果になった。そもそも3DSを持ち歩いていないと見るほうがいいのだろう。

日本で人が集まってくる場所に長時間いるような場合、1日も経たないうちに、いくつかのソフトですれちがいの上限に達してしまうが、ロサンゼルスの場合は、数件すれ違えるかどうかといった状況だった。

■すれ違いイベントの開催などで、もっと機能をアピールしたらどうか?

もちろん、人は多いが車移動が基本というロスアンゼルスの環境は特殊ではあるが、人口の多いこの都市ですれ違いが難しいなら、ここよりも人口の少ない場所で日常生活ですれ違うことは困難だ。お国柄の違いが、ここまで出るとは、筆者的にもかなりの驚きだ。

今後の3DSの普及がさらに増えればアメリカでのすれ違い通信も楽しめるようになるかもしれないが、現状では日本と同じように楽しむことはできない。すれ違い通信を楽しむイベントを開催するなどして、人を集め、すれ違い通信の楽しさが実体験として理解できるようなイベント等を開催するなどしないと、アメリカでのすれ違い通信機能は、無用の長物になってしまうかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

デジ通の記事をもっと見る

記事提供元:ITライフハック

livedoor CC-BY-ND

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/23/news011.jpg 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  2. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. /nl/articles/2404/22/news167.jpg トリンドル玲奈の結婚相手は誰? 2024年に2歳年下俳優と結婚発表、ラブラブ2ショットを公開
  4. /nl/articles/2404/22/news019.jpg 柴犬が仮設住宅に入ると、布団に隠れた大好きなお姉ちゃんが! 被災した柴犬が見せた最高の笑顔に「こちらまで幸せな気持ちになります」
  5. /nl/articles/2404/23/news029.jpg パパがヒゲをそって大ショックな息子の反応が3600万再生 予想外な落ち込みように両親苦笑い【海外】
  6. /nl/articles/2404/22/news016.jpg 【今日の計算】「2+13×2−6」を計算せよ
  7. /nl/articles/2404/23/news010.jpg 元パティシエ直伝、スライスチーズを使う激ウマ蒸しパンが209万再生! あまりのおいしさに「秒でなくなった笑」の声も
  8. /nl/articles/2404/22/news142.jpg 「人生で一度は見てほしい」「息をのむ美しさ」 この世のものと思えない幻想的な“一本桜”に15万いいねの大反響
  9. /nl/articles/2404/11/news023.jpg 5歳と4歳の兄弟が“子どもしか入れないパン屋”に挑戦 緊張して待つ母に見せた誇らしげな表情が370万再生「子どもも親もワクワクドキドキ」
  10. /nl/articles/2404/23/news033.jpg 赤ちゃん、寝起きの儀式が全てむちむちかわいい 4部作のポーズに「至高です」「しあわせやぁ〜」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」